2019年04月28日 19:55更新
新時代に勝どきをあげる!
平成の時代に感謝の願いを込め令和の幕開けを祈念しようと、地元市民団体が28日に上越市の滝寺不動で上杉謙信が戦前に行なった戦勝祈願祭を再現した。戦勝祈願祭を企画したのは市民団体「謙信公 義の心の会」。上杉謙信は川中島合戦や関東征伐などの戦に出向く際、滝寺不動に祀られている不動明王に勝利を祈願したと言われている。今回はその故事にあやかって新しい令和時代の幕開けを祈念しようと、会が初めて祈願祭を開いた。会員や上越地域在住の外国人3人を含め約30人が参加した。一連の儀式の説明のあと、謙信公の姿に扮した石田明義会長が不動明王に向かって本物さながらに印契を結んで真言を唱えた。祈祷のあとには参加者で勝どきもあげた。続いて滝寺不動の堂守、笠原良平先達が家内安全や五穀豊穣、商売繁盛を祈る護摩焚きと鳴動釜鳴の儀式を執り行った。護摩焚きで燃え盛る炎は龍や毘沙門天、不動明王のように見え、魔を滅する縁起の良いものとされている。 また釜鳴の儀式は笠原先達が八海山修験者の修行を積んだ独特のもので沸き立つ釜に米を入れて奉納する際に釜が高鳴ると吉報とされている。山岳信仰の修験者や真言密教に関わる2つの儀式が一度に行なわれるのは貴重な機会で地域の住民なども加わって総勢50人以上が新時代の平和へ祈りを捧げた。妙高市から参加した女性は「商売をしているので商売繁盛、家内安全や健康享受を願った。謙信公の義の心は平和へのヒントになる。令和は平和で良い時代になってほしい。」赤倉で宿泊施設を営むオーストラリア人オーナーの男性は「とてもすばらしい。神秘的でパワーを注入してもらった。このような体験は外国人旅行者が最も求めている日本独特なもの。多くの外国人は見たり参加したいと思っているのでぜひ促がしていきたい。」石田会長は「令和になっても平和な穏やかな時代が訪れるように正しいことをする人、義の心を持つ人の善行が認められて心穏やかな時代になってほしい。」と願っていた。
※ご覧の記事の内容は2019年4月29日(月)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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