2019年04月23日 12:16更新
妙高市は戦争体験者のインタビューをまとめたDVDをこのほど完成させ、22日に試写会を開いた。
DVDは「よみがえる戦争の記憶-平和への願い、語りつぐ―」と題し、市内の戦争体験者4人のインタビューを約70分にまとめたもの。制作したのは非核平和都市の推進に取り組む妙高市、妙高市遺族会、小中学校のPTA連合会など8団体。試写会には出演者の家族や関係者などおよそ50人が集まった。
DVDの撮影は昨年おこなわれ、4人のうち2人がインタビューのあと亡くなった。
元 陸軍軍曹 松田與作さん(享年99)
フィリピンへの物質輸送作戦に参加した後、台湾の山中で自活しながら防衛にあたった
元 陸軍伍長 東條久吉さん(享年98)
機関銃中隊に入隊し、中国の宜西地区で警備に努めた
元 陸軍伍長 川久保太郎さん
日本が拠点にしていたトラック諸島を守備し、アメリカ軍との戦闘を経験
元 軍属 笹川末治さん
航空整備学校に配属され、特攻機の整備や爆装にあたった
試写のあと、市教育委員会の川上晃教育長が「4人の方の体験記はとても貴重なもの。平和の大切さなどを改めて感じた」と感謝の言葉を述べた。
また、松田與作さんの長男・一博さんは「父も言っていたように、命はどれだけ大事かということを子どもたちに伝えたい」と話した。
妙高市ではこのDVDを市内の中学校3校に配布し、平和教育の教材として活用してもらうことにしている。DVDについての問合わせは妙高市総務法制係まで。
※ご覧の記事の内容は2019年4月23日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間日23日 19:00~5月1日日 19:00まで)
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