2017年02月25日 15:46更新
えちごトキめき鉄道のリゾート列車「雪月花」の冬の運行があす26日で終わる。冬の雁木を歩くツアーが盛り込まれた企画で、今月は予約がすぐに埋まってしまうほどの人気だった。一方で鉄道会社と地元が一緒になって乗客をおもてなしする初の試みで、今後に向けて課題も見えてきた。
「雪月花」の冬の運行は去年の12月23日から土日と祝日限定ではじまった。乗客は高田駅を降りたあと、ボランティアガイドから説明を受けながら雁木通りを散策する。地元の産品が試食できたり、角巻やとんびの試着も盛り込まれていて、年末年始を除いてはすぐに予約がうまってしまうほど人気だった。冬の運行期間中は約300人が参加し、関東を中心に関西からの客も多かった。鉄道会社が電車を降りて街歩きなどのツアーを組むのは大変珍しいことで、乗客のおもてなしには、ボランティアで参加した地元市民も一役買って協力して実現した。
ツアー客に街歩きを楽しんでもらい、まち全体の魅力が発信でき、鉄道会社と地元の両方にメリットがある。えちごトキめき鉄道の嶋津社長は「こうしたツアーは需要があることがわかった。春夏秋冬の多彩な企画を打ち出していきたい」と話す一方、「地元にボランティアで協力してもらうだけでなく、地元にもお金が入り、全体が潤うような手法を考える必要がある」と話している。
おもてなしに携わってきた関係者は、観光ボランティアガイドや商店街のおかみさんなど、毎回10人前後。観光客に喜んでもらえることで、やりがいを見出している一方、「限られた人や団体だけでおもてなしをするのではなく、いかに多くの市民を巻き込んで体制をつくっていくかが今後の課題」と話している。
えちごトキめき鉄道によりますと、来シーズンの冬もこのようなツアーを実施する予定で、平日の貸切列車の企画などにもツアーを盛り込めないか検討してくということ。
※2017年2月28日 ニュースLiNKで放送予定 初回18:30~