2018年08月24日 17:00更新

火打山登山の入り口でもある妙高市の笹ヶ峰高原で24日、生態系を破壊するとして特定外来種に指定されているオオハンゴンソウの駆除作業が行われた。

黄色い花をつけたオオハンゴンソウは、北アメリカ原産で繁殖力が強く他の植物の生育を妨げながら広がるため全国各地で生態系を脅かしている。

茎を刈り取っても残った根から新たな茎が伸びるため根ごと掘り起こして駆除する。まわりに木の根がありスコップが刺さらず、参加者は苦労していた。

駆除作業は妙高市、環境省、有識者などで作る生命地域環境会議が毎年この時期に行っていて今回が2年ぶり8回目。この日は、地元のボランティアや市の職員などおよそ60人が参加。約1万3,000本、840㎏が駆除された。

環境会議では、笹ヶ峰が火打山登山の入り口であることから、これ以上標高の高いところへオオハンゴンソウが侵入しないよう防がねばならないと危機感を募らせている。

環境省自然保護官の桑原大さんは「火打山湿原には貴重な植物がある。入っていかないように重点的に駆除しなければならない」と話していた。

笹ヶ峰でオオハンゴンソウが確認されたのは10数年前。自動車のタイヤや観光客の靴底についた種が落ちて広がったと見られている。この日は作業のあとに参加者の靴裏についた土が採取された。休眠中の種が靴について知らぬ間に拡散させていないか確認するためだ。

生命地域環境会議では、今後も調査研究を重ね、より効果的な駆除方法を探ることにしている。

※ご覧の記事は2018年8月24日（金）JCVニュースLiNK（TV111ch）で放送 初回18:30～