2017年11月22日 16:02更新
上越市が上杉謙信の愛刀で国宝の太刀「山鳥毛」の購入を断念したことについて、村山市長は22日開かれた会見で遺憾の意をあらわすとともに、断念に至った経緯を市民に説明する必要があるとの考えを示した。
会見の中で市長は、結果的に金額が折り合わず購入契約を結べなかったものの、教育委員会は刀の所有者と信頼感をもって交渉にあたっていて落ち度はなかったとの認識を示した。一方で、教育委員会が刀の購入にあたって各地で説明会を開いてきたことから、議会も含め断念せざるを得ない理由を説明する機会を検討する必要があるとした。
教育委員会ではこの刀を来年夏にリニューアルオープンする総合博物館の目玉にする構想だった。刀の購入を断念したことで、購入費用などおよそ3億3000万円を減額した補正予算案を来月の市議会に提出する。なお、「山鳥毛」の購入を巡っては募金やふるさと納税を通じておよそ7350万円が寄せられているが、教育委員会では寄せられた寄付金を来年3月末までをめどに返還することにしている。
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