2024年03月16日 12:42更新
町家が連なる上越市本町で、住宅など複数棟が焼ける火災が相次いだことを受け、上越南消防署と地元町内会が16日(土)に各家庭をまわり、火の元や住宅用火災警報器の点検など注意を呼びかけました。
上越市本町6丁目では先月20日に、4棟が全焼、2棟の一部が焼ける火災がありました。その2週間後の今月4日には、本町1丁目で8棟が全焼する火災が起きています。いずれも町家が連なる住宅密集地だったため、被害が拡大したとみられています。
これを受けて上越南消防署は、住民に火災予防を呼びかけようと、本町6丁目の町内会と一緒に約70世帯をまわり、注意事項が書かれたチラシを配りました。
町内の住民
「立て続けにあったので心配。ストーブの前にものを置かないなど、改めて火の元に気を付けようと思った」
「お年寄りが多く暖房器具などを使う時間が長い。雁木通りで連なっているので、1軒が火事になると類焼してしまう。注意しないといけない」
上越地域消防局管内では、過去にも8棟以上が燃える大規模な火災が、平成元年から13年までに仲町や南本町などで4件発生しています。
本町6丁目町内会長の小菅一彦さんは、まずは個々の防火意識を高めてほしいと呼びかけています。
町内会長 小菅一彦さん
「うちの町内は、木造家屋で棟続きの家が多い。類焼にならないように気を付けたいが、一番大切なのは各家庭で防火を心がけること。これを見直す機会にして、これまで(町内で)防災訓練がなかったので今後できるように計画していきたい」
上越南消防署 山田年範 副署長
「コンロ使用時は離れない、寝たばこをしない、ストーブの周りに可燃物を置かない、電気製品が汚れていたら掃除をするなど、各家庭で火災予防に努めてもらいたい」
上越地域消防局によりますと、管内では、ことしに入って9件の火災が発生しています。去年同時期の11件と比べて2件少ないものの、焼けた面積が広い火災が続いています。これから暖かくなってくると、例年、野焼きやたき火による火災が増えてくるということで、消防では野焼き・たき火は原則禁止として注意を呼びかけています。
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