2017年10月21日 06:00更新
列車の火災事故を想定した避難訓練が20日、糸魚川市にあるえちごトキめき鉄道筒石駅がある頸城トンネルで行われ、避難の誘導や経路を確認した。
訓練はえちごトキめき鉄道、日本海ひすいラインの列車で火災が発生し、トンネルの中で列車が動かなくなったことを想定して行なわれた。えちごトキめき鉄道の社員のほか、警察や消防など約60人が参加。列車はワンマン運転のため、避難誘導にあたる乗務員は運転士のみ。運転士は乗客を列車から降ろしたあと、トンネル内にある筒石駅のホームから地上に誘導した。
また、通報を受けて駆けつけた消防が動けなくなった人を担架に乗せて運んだ。
今回の訓練で乗客を車両から列車の外に降ろすまでの時間は約3分だった。乗客を列車から降ろす方法は現場の乗務員が安全を判断して決める。前回の火災訓練では列車内に設置しているはしごを使ったが、今回ははしごを使用せず、車両から直接降りる判断をしたため、5分ほど短縮された。
えちごトキめき鉄道 安全推進室、滝沢昭彦室長は「今回は約3分で乗客を降ろして、避難・誘導できていい訓練になった。列車火災はいつ・どこで発生するかわからないので、どこで起きても対処できるように訓練を続けたい」と話している。
えちごトキめき鉄道では、訓練に参加した社員から意見を聞いたうえで、改善点をみつけ、今後に生かしていくということ。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.