2021年08月15日 18:03更新
地方鉄道の魅力や存在意義を発信しようと、えちごトキめき鉄道は、千葉県銚子市の銚子電気鉄道と姉妹鉄道提携を結びました。今後、相互のグッズ販売や乗車券のプレゼントなど、地域間の交流を促す事業を実施します。
姉妹鉄道提携を結んだのは、えちごトキめき鉄道と千葉県銚子市の銚子電気鉄道です。えちごトキめき鉄道の鳥塚亮社長が、2018年まで千葉県のいずみ鉄道で社長を務めていた縁から、これまでにも互いの商品を販売し合うなど交流を図ってきました。
今回姉妹提携を結ぶことで、地方鉄道の魅力や存在意義をより強く発信し、地域間の交流を促したい考えです。
鳥塚社長は「コロナでみんな沈んでしまっている。大きなイベントはできないが、小さな鉄道が手を取り合った地味なイベントならできるのではないかと考えた。互いの商品を宣伝し合ったり、地域の良いもので交流することで、経済的な結びつきもできる」と話しています。
銚子電気鉄道の竹本勝紀社長は、去年から共同で開発・販売に取り組んでいる「線路の石を詰めた缶詰」を振り返り、「多くのメディアに取り上げられ、結果として他の商品も売れた。発端は鳥塚社長のアイデアで、経営面でも大いに助けてもらった。姉妹提携を結んだことで、鉄道のプロフェッショナルである鳥塚社長の薫陶を受けながら、親交を深めて良い関係を結んでいきたい」と、今後の期待を述べました。
えちごトキめき鉄道では、姉妹鉄道提携を記念して、車両に銚子電気鉄道とのコラボシールが貼られます。
また15日から、D51レールパークで2社のコラボバッジや銚子電気鉄道のグッズ販売も始めました。銚子電気鉄道のグッズを含めて2千円以上の買い物をすると、銚子電気鉄道の乗車券がもらえます。
鳥塚社長は「銚子電鉄の皆さんはすでに上越地域を歩き、特産品の店や工場とのコラボを考えていると聞いた。地域の交流が経済を生む、その役割がトキ鉄にあってもいいのでは。地域の代表として『越後』を掲げ、銚子電鉄の沿線の人に地域の魅力を知ってもらいたい」と意気込んでいます。
今後は共同グッズの開発や販売する種類を増やすなど、交流の幅を広げていく考えです。さらに、9月11日には、この姉妹鉄道提携に岐阜県関市の長良川鉄道が加わるということです。
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