2021年07月29日 10:02更新
佐渡市真野地区西三川の小布勢神社で27日、子持勾玉(こもちまがたま)由来の碑の除幕式が行われました。
子持勾玉とは、5世紀から6世紀の古墳時代中期の祭祀について知ることができる遺物で、大型の勾玉の表面に勾玉状の小さな突起があります。
島内では、昭和5年に佐渡市真野野地区西三川の小布勢神社周辺の山林で発見され、中でも、石製のものは新潟県内でも6例しか出土していない貴重なものです。
今回除幕が行われた石碑は、発見者の息子、金子勝治さんが、佐渡で出土した子持勾玉を地域の人や参拝者に広く知ってもらいたいと建てたもので、発見した当時の状況などが詳細に記されています。この日の式典には関係者や世界遺産推進課の埋蔵文化係など15人ほどが参加しました。
金子勝治さんは「このような場を設けられたことは本当にありがたく、これを機に、地域の人々が子持勾玉を大切に思ってくれるだろう」と話しました。
関係者によりますと、小布勢神社の境内からは、このほかにも昭和6年に剣、鏡、勾玉といった三種の神器を模造した石製品が出土していて、あたり一帯が、古くから神聖な場所であったと推定されています。
佐渡テレビジョン
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