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雁木の町家で意見交換 知事と車座トーク

2021年05月20日 18:43更新

花角県知事は19日、上越市を訪れ高田地区の町家雁木の保存や活用について市民と意見を交わしました。

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 これは「知事と一緒に車座トーク」と題したもので今回が10回目。上越市で開かれるのは初めてです。19日は「歴史あるまち上越の活性化」をテーマに、市内で町づくりなどに取組む5人が知事と意見を交わしました。

はじめに、知事がⅠターンで移住してきた人に高田の魅力を尋ねました。

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これに対し、関西出身で現在、高田の町家で民泊を営んでいる原理佐さんは、何も手が加えられていない「無添加感」が良いところだと答えました。

原さんは「無添加は放置ではなく、磨きをかけた一番いいところという意味。我が家に来る旅人も”このまま残してくれ”という人が結構いる」とアピールしていました。 

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また、町家のリノベーションに取り組む建築業の打田亮介さんは、雁木が年々減っていることに寂しさを感じると訴えました。

さらに、人口流出で空き家が増えれば街の存続が危ういと警鐘を鳴らしました。

打田さんは「この危機感を共有して空き家問題を考えていける地域にしなければならない。古い町家に手を入れて再生すればまだ使えることを知ってもらい、残す活動していきたい」と意欲を示しました。

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この問題については、観光客などの評価が住民の意識を動かすといった意見や車のリサイクルと同じようにあらかじめ預託金を設け再生に活用するアイデアも出されました。

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トークを終えて知事は「町家のリニューアルで価値をつければ新たな人が住んでもらえる。空き家問題が少しずつ解決につながる。人が住んでもらえる工夫を行政も考えていかなくてはならない」と話していました。

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打田亮介さんは「移住者や起業者への資金補助があればハードルが下がる。何年か後、面白くなった高田を見てほしい」と話していました。 

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花角知事は、車座トークに先立ちリニューアルしたばかりの旧今井染物屋と旧師団長官舎を視察しました。知事は、高田のポテンシャルの高さを評価し、その魅力を掘り起こして、発信するような新しい組織の必要性を指摘しました。

 

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