2020年12月21日 16:27更新
21日午前11時頃、1m以上雪の積もる妙高市関山の住宅街でイノシシ騒ぎがあり、自宅前で除雪作業をしていた80代女性が、イノシシに襲われケガをした。市内でイノシシによる人身被害が発生したのは、これが今年初めて。同一個体と見られるイノシシはきょう昼過ぎに猟友会によって捕獲された。
目撃した近くの住民によると、イノシシは関山神社の方向から住宅街に向かって現れ、1度女性の前を通り過ぎた後、雪の壁に阻まれて折り返し、また戻ってきたということ。イノシシは逃げようとして転んだ女性にのしかかり、大腿部をひっかいたり噛みついて逃げた。
近くで除雪作業をしていた女性が、スコップでイノシシを叩いて追い払った。追い払った女性は「夢中で何を使ったかも覚えていない。見ていた人に、スコップで叩いていたと言われた」と当時の様子を話していた。
現場を目撃していた、女性の前の家に住む男性は「折り返して戻ってくるのが見えたから、女性に『危ないから家の中に入って』と声をかけたが、声は届いていなかった。イノシシは女性の前で急に曲がり突進した」と話していた。
女性は県立中央病院に搬送された。命に別状は無いということ。
妙高警察署などによると、イノシシは、その後、旧関山駐在所跡付近や中郷区福崎で目撃情報が寄せられ、きょう昼過ぎに同一個体と思われるイノシシが猟友会によって捕獲された。
妙高警察署ではイノシシは動いているものに突進する習性があるため、出会ってもすぐに逃げず、ゆっくりと引き下がって物陰にかくれるよう注意を呼びかけている。
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