2020年11月20日 18:12更新
土木業界で働く女性技術者、いわゆるドボジョが、働く環境などについて意見を交わす現場見学会が20日、上越市と妙高市で開かれた。
見学会は新潟県建設業協会上越支部と、県内の女性土木関係者でつくるにいがた土木女子会議が開いた。ねらいは同じ業界で働く女性の連携を深め、定着を図ること。
にいがた土木女子会議の瀬戸民枝代表は「建設業界 = 男社会のイメージがあり、女性が自ら進んで研修会に出る機会が少ないのでは」と開催の理由を話す。
上越市と妙高市の女性技術者30人が参加して、工事現場を2か所見学した。このうち妙高市長沢原では、国道292号線の付け替え工事で、現場責任者を務める女性が苦労や、やりがいを話した。
現場責任者は「工期が迫ると残業・休日出勤で、子どもといる時間もなくなる。でも開通したら『お母さんが造った道路だよ』と、子どもと通るのを励みに頑張る」とリアルに語った。
業界約20年という参加者は「現場に出ている女性は私1人。ほかの女性に会えるのを楽しみに参加した」。業界4年目の女性は「現場で女性に会うことはないので、きょうはたくさんいることに驚いた。励みになる」と話した。瀬戸代表は「仕事が続けられる環境は職場で変わる」と、職場への理解も呼びかけた。
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