2020年10月02日 03:52更新
コイを使った昔ながらのコメ作りを学んでいる上越市立牧小学校の5年生が、1日に育てた稲を刈ってコイを捕まえた。
牧小学校では、4年前から児童がコイを使ったコメ作りを学んでいる。牧区では50年ほど前まで行われていた農法。田んぼのコイは水中の虫を食べたり、泳ぐことで水を濁すので雑草の成長を抑える効果がある。5年生は、今年6月に5アールの田んぼにコイおよそ60匹を放した。
1日は稲を刈りながらコイの捕獲に挑戦した。
コイの大きさは田んぼに放した時の15センチから、倍の30センチほどに成長していた。児童は「想像以上に成長していてびっくりした」「動き回るから何回も逃げられた」などと話し、初めての体験を楽しんでいた。
コメ作りを指導する佐藤健一さんは「去年はコイが小動物などに食べられてしまったが、今年は田んぼに張るネットの網目をより細かくしたため、たくさん生きていてよかった」「牧区にこのような農法があったことを知り、これから新しいことを考えていくときのヒントにしてほしい」と話していた。
育てたコイは近くにある「牧湯の里 深山荘」でコイ料理に使われ、児童も味わう予定。
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