2020年03月19日 19:32更新
上越市安塚区のスキー場などを管理してきた株式会社キューピットバレイが記録的な少雪で今月で解散となる中、上越市は落ち込んだ売上げを補てんしようと、約4,300万円の補正予算案を議会に追加提案した。
市によると、この冬12月から3月までのキューピットバレイの売上高は、スキー場と2つの宿泊施設を合わせ約1億4,920万円で、前のシーズンの54%と、ほぼ半減した。
スキー場の入り込みは6万2,000人で前のシーズンの59%。温泉宿泊施設、久比岐野は59%。ログハウスのキューピットビレッジは36%まで落ち込んだ。主な原因は記録的な少雪だ。
このためスキー場の営業は予定していたオープン日より17日遅れ、営業終了は2週間早まった。これを受けて市では、少雪による減収を「不可抗力だった」として、約4,300万円を補てんする補正予算案を追加提案した。補てんの額は過去3年の経常利益の平均をもとに、今年度との差額分で算定。
19日開かれた上越市議会の文教経済常任委員会には、キューピットバレイの石田和久社長と親会社であるJ-ホ-ルディングスの早川寿男社長が解散を決めるまでの経緯を説明した。
石田社長は「12月の雪の降り始めが遅く、シーズン中の降雪量が減少した。維持費が増大し、第三セクターとしては厳しい経営が続いた。収益改善の見込みが立てられず、赤字体質からの脱却は見通せない」と話した。
また早川社長は「日々の入込みの報告、売り上げの損益を常に気にしつつ石田社長と相談を重ねた。支援を切にお願いしたい」と話した。
株式会社キューピットバレイはこれまで赤字経営が続いていたが、昨年度はグリーンシーズンの利用者が増えたほか、経費の削減を進めた結果、52万円の単年度黒字を計上していた。株式会社キューピットバレイは今月31日に解散する。
※ご覧の記事の内容は2020年3月19日(木)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
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