2020年01月29日 04:06更新

特殊詐欺を未然に防いだとして28日、JAえちご上越の職員に上越警察署から感謝状が贈られた。感謝状贈呈感謝状を受け取ったのはJAえちご上越大潟支店の内山幸子支店長と職員の矢澤杜郎さんの2人。

警察によると今月17日、支店を訪れた70歳代の女性客が窓口にいた矢澤さんに対し「携帯料金28万9千円を支払いたい」と伝え、ウェブマネーのカード30万円分を出したという。不審に思った矢澤さんが話を聞いたところ、女性は電話番号が書かれたメモを見せて「ネット代金の支払いをウェブマネーで支払えという電話がきた」と話した。矢澤さんの隣にいた上司が、メモに遭った電話番号をインターネットで検索したところ、特殊詐欺で使用されている番号だと分かったため、警察に通報し被害を防ぐことができた。

矢澤さんは「今回は、男性客が日ごろから貯金以外のことで色々と話していた方だったので、声をかけて頂き未然に防ぐことができた。今後もお客様に気軽に声をかけて頂ける支店づくりをしていきたい」と話した。 上越警察署によると、管内で昨年起きた特殊詐欺の件数は11件、被害額はおよそ1,691万円だった。今年の被害はまだ無いという。

上越警察署の礒野宏三署長は「自分の身に覚えのない請求は、なんとなく心配になってウェブマネーを購入してしまうことが多い。まずは第三者に相談することが大事」と注意を呼び掛けた。

※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間 1月28日 19:00～2月3日 19:00まで）