2020年01月12日 19:51更新
1月12日「スキーの日」のきょう、日本にスキーを伝えたオーストリアハンガリー帝国の軍人、レルヒ少佐の偉業を称える顕彰会が金谷山にある日本スキー発祥記念館で行われた。今年は雪がないため1本杖スキーの滑降は中止になった。
1月12日は「スキーの日」。109年前の明治44年1月12日、オーストリアハンガリー帝国の軍人レルヒ少佐が、日本で初めて上越市でスキーの指導を行ったことにちなみ、全日本スキー連盟など6団体がこの日を「スキーの日」に制定した。上越市の市民団体「レルヒの会」では、レルヒ少佐の偉業を称えようと、毎年この日に顕彰会を行っている。
例年、一本杖スキーの披露などが行われているが、今年は周辺に雪が無いためスキー滑降は中止となり、スキー記念館で式典が行われた。一本杖スキーの滑降が中止となったのは、平成21年以来11年ぶり。
顕彰会には、スキー団体や地元関係者など約90人が出席した。
来賓として挨拶に立った、全日本スキー連盟の栗林繁幸理事は「少子化や環境問題等により、年々スキー人口が減少している。バブル期の1,800万人の3分の1が現状。スキーの日をきっかけに各団体が、少しでも多くに人たちにスキーの楽しさ体験してもらうべく努めている。レルヒ少佐の顕彰会も指導者として我々が次の世代に受け継いでいかなければならない。スキーの文化を後世につないでいく責務がある」と、思いを新たにしていた。
レルヒ少佐への献花には、地元の高田西小学校3年生から5年生の希望者24人も参加した。
代表児童の5年生 中島琴音さんと折笠海里さんは「スキーは冬の大好きなスポーツ。その日本での発祥の地が僕たちの地域の金谷山であることをとてもうれしく思う。金谷山の麓に住む私たちがスキーに親しむことが出来たのも、日本にスキーを伝えてくださったレルヒ少佐のおかげ。ありがとうございます」と、レルヒ少佐に感謝の言葉を伝えた。
式典の最後は、日本スキー発祥100周年の際に使用したランタンに灯がともされ、レルヒ祭をはじめ、この冬に開催されるイベントの主催者に引き継がれた。
レルヒの会の大西旬会長は「上越市は唯一無二の日本スキー発祥の地。レルヒ少佐を顕彰し、歴史的意義を伝え、これからもスキー文化の発展に努めていきたい。一本杖スキーは、説明するより見てもらうのが一番。レルヒ祭では、ぜひ一本杖スキーを体験してほしい」とレルヒ祭への期待を込めた。
「日本スキー発祥109年 レルヒ祭」は2月1日(土)と2日(日)の2日間、金谷山スキー場を会場にたいまつ滑降や、一本杖スキーの披露・講習会などが予定されている。体験会詳しくはイベントのHPを参照。http://www.joetsu-kanko.net/special/lerch/
※ご覧の記事の内容は2020年1月14日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
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