2019年10月23日 18:28更新
台風19号の影響で道路が崩落し、孤立していた妙高市樽本地区は22日、応急の復旧作業が終わり、10日ぶりに孤立状態が解消された。ただし通行できるのは地元の住民と緊急車両に限る。
県上越地域振興局によると、台風19号の影響で今月13日、土路地区の手前からその先にある樽本地区までの県道9kmで、道路の崩落や土砂崩れなどが37か所あった。
16日 樽本地区へ続く県道
応急復旧した県道
土路地区までは先週16日に応急の復旧工事が終わったが、その先の樽本地区までは道路が完全に崩落した場所もあり、7世帯10人の孤立状態が続いていた。
そのうち県道については20日に工事が完了、続いて樽本地区へ続く市道も22日工事が終わり、10日ぶりに孤立状態が解消された。通行できるのは、地元の住民と緊急車両に限る。
ここは下樽本集落。60代から80代までの5世帯7人が暮らしている。
区長の丸山繁夫さんは、復旧した道路を車で通った。丸山さんは「これまで孤立したことはなかった。応急道路はガタガタだが、通れるようになり安心した」と話す。
丸山さんによると復旧までの間、市の職員が電話をしたり、時には歩くなどして集落を訪ね、住民の健康状態をこまめに確かめていたため、不安や混乱はなかったという。
健康確認は公民館で行われた
復旧したとはいえ、住民の多くが心配するのが「雪」だ。下樽本地区では3mほど積もることもあり、除雪車が通れるか心配している。
県道沿いでは倒木の撤去作業が続く
丸山さんは「除雪しないとこの集落に住んでいられない。冬に通れないと、それこそ孤立だ」と話した。
上越地域振興局では除雪を考え、今後道路を補強することにしている。そのあと、本格的な復旧作業を来年の春以降、取り組む予定だという。
※ご覧の記事の内容は2019年10月23日(水)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
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