2019年09月23日 19:20更新

老朽化により今年の４月から改築工事が進められている、上越市の春日神社で23日、上棟祭が行われた。

上棟祭には、工事関係者の他、氏子や地域住民などたくさんの人たちが集まった。祭典では、はじめに関係者により、祝詞奏上や玉串奉典などの儀式が行われた。

儀式が終わると、昔ながらの餅まきで棟上げを祝った。餅まきに参加した男子児童は「楽しかった。５円玉をたくさん拾った」を笑顔を見せていた。また、自宅を新築する際、春日神社でお祓いを受けたという家族は「春日神社が改築出来て本当に良かった」と嬉しそうに話していた。

春日神社改築奉賛会の小林榮会長は「準備から時間がかかったが、本当に多くのみなさんからご支援をいただき感無量。夢のような感じ。新しく伝統・歴史を作っていく地域なのでその機軸となれる場所であって欲しいし、地域のみなさんからもそう思ってもらえるような神社として、これから発展して欲しい」と話した。

春日神社は春日山の山頂から現在の場所に遷座してから、約600年の歴史がある。本殿は建築から200年が経ち、老朽化が進んでいた。今回の改築工事により本殿は以前の1.4倍の広さになる。

春日神社の風間常樹彦宮司は「今までの苦労が一段落したような感じ。完成までは大変だが、皆さんのおかげここまで来れたことを嬉しく思う。春日山の上から降りてきて600年間ずっと地域の方々に支えられてきた。これからも地域の方にお世話になりながら、この神社を子孫代々受継いでいきたい」と気持ちを新たにしていた。春日神社　風間常樹彦 宮司

改築工事の総事業費は1億2,000万円。来年3月末の引き渡しが予定されている。

※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間 9月24日 19:00～ 9月28日 19:00まで）