2019年02月16日 09:01更新
上越市はこのほど認知症の人が安心して暮らせるための取組み、いわゆる「オレンジプラン」を策定し、15日に市議会厚生常任委員会に報告した。 上越市のオレンジプランはすべての認知症の人が安全安心な生活を送れるよう国の方針をふまえて策定された。
市によると昨年10月現在、生活に何らかの支障が出る認知症の人は9,346人。これが6年後の2025年度には1万人を超えると見込まれることから、オレンジプランでは1万人以下にすることを目標にしている。
具体的な新規事業としては、市の健康診断などで高齢者に「物忘れチェック」を実施。認知症の可能性があるかないか掘り起して早期発見につなげる。また認知症の程度によっては仕事ができる人もいることから、市内の事業所1割を目標に雇用の場を増やすよう取り組む方針。
あわせてデイサービスなどに通う認知症の人が「稲作ケア」などの農業や農産物の販売に取り組めるよう支援する。
このほかデイサービス以外に行くところや居場所がないという当事者やその家族の声を踏まえ、これまであった認知症カフェに加えて、「夜間の家族の集い」を開催する。
さらに地域ぐるみで認知症の人を支援する取組みも盛り込まれているが、委員からは地域で誰が「声掛け」し、その役割を担っていくかの質問もあった。
オレンジプランは新年度から2025年までの7か年計画で実施される。
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