2017年01月15日 21:58更新
小正月行事「さいの神」が14日と15日に各地で行われた。しめ縄や書き初め、お札などを持ち寄って燃やし、一年間の無病息災と五穀豊穣を願う伝統行事。
上越市三和区上越柳町内会では住民、約20人が参加した。15日午後3時、会場から離れている住民にも点火の合図を知らせようと、ほら貝が吹かれた。氷点下1℃。風が強く、あられが降るなか、高さ約5mのさいの神に点火されると、瞬く間に大きな炎になった。
さいの神の火でするめをあぶったり、餅を焼いて食べると、一年間を健康に過ごせると言い伝えがある。住民は暖をとりながら、するめや餅を食べて今年1年の健康を願った。町内会長の大滝正博さんは「さいの神が終わらないと、1年が始まらないというのが住民の気持ち。1年を無事に過ごしたい」と、最後までさいの神を見守っていた。