2018年07月12日 05:57更新
5月からいわゆる「番水」、取水制限となっていた中江用水路で必要な水量を確保できる見通しとなり、11日から流域の農家が一斉取水できるようになった。
関川水系土地改良区の松橋聡事務局長代理は「出穂期に向けて水が必要となる時期に一斉通水となってほっとしている」と安堵の声。
中江用水路は、東北電力の板倉区発電所が3月に発生した地すべりによって運転を停止し、5月から番水の処置をとっていた。東北電力はこのほど設備の点検を終え、3本ある導水管のうち1本について、安全性を確認できたため、11日から発電と通水を始めた。
関川水系土地改良区の松橋聡事務局長代理は「水不足が一番心配と不安の声が農家から多かった。また、この時期の通水は農家にとって大きい。」と話す。当初は7月20日をめどに通水の予定だったが、早稲の出穂期が早まっていることから、一日でも早く通水できるよう東北電力に要望をあげていた。
これによって、中江用水の水量は1秒あたり6㎥増え、関川からの取水分3㎥とあわせ、9㎥が確保された。用水の水が供給されるのは板倉区から津有地域までの2800ヘクタール。
農家にとっては、出穂期を控え、待望の一斉取水となった。
一斉取水は9月13日までを予定。また上江用水については必要水量の80%近くを確保できる見込みだが、末端までの供給に不安があることから当面、番水を続ける方針。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.