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赤倉の温泉旅館「大丸」が倒産 負債約5億7,400万円

2018年03月30日 18:50更新

妙高市赤倉にある老舗の「旅館 大丸」が30日、新潟地裁高田支部に自己破産の申請をし、破産手続き開始の決定を受けた。負債総額は5億7,400万円とみられる。

帝国データバンクによると、大丸は1953年(昭和28年)6月に設立された温泉旅館。妙高市赤倉温泉の中心部近くにあり「春秋の宿大丸」として知られた。源泉掛け流しの男女展望大浴場を備え、冬はスキー客でにぎわい、近年は旅行サイトからの予約も増えていたという。

しかし、バブル崩壊以降はスキー人口の減少や、震災の影響で利用客が減少。営業環境は厳しく、近年の収入高は1億円内外にとどまっていたとみられる。収益面でも客単価の低迷によって利幅は薄く、過去に設備投資した時の借入金の支払い利息が収益を圧迫。欠損計上が続き、債務超過に陥っていた。

今期に入っても改善はみられず、資金調達も限界に達したため、事業継続を断念し、今回の措置となった。

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