2018年03月12日 16:04更新
全国一番乗りの栄誉!
農業経営の改善に取り組む団体を対象にした「農業推進コンクール」で上越市板倉区の穂海農耕が全国で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。
12日 上越市役所
穂海農耕が受賞したのはGAPといわれる部門。GAPとは熟練した経験がなくても、安全な農産物をつくることができるようにする工程管理のこと。
穂海農耕の従業員は13人だが、いずれも入社時、農業経験が無い人ばかりだった。そのため、12年前に全国に先駆けてGAP認証を取得し、農業経営に生かしてきた。
具体的にはコメ作りをするうえで栽培計画を立て、農薬の量を管理したり、農機具の整理をしたりして食や従業員の安全につなげている。
(画像提供:穂海農耕)
社長の丸田洋さんは、GAP認証を取得したことで「みんなが自分で意識して動けるように栽培計画を立て、記録をしていく仕組みづくりを心がけた。ひとりひとりが考えて行動できるようになった」と話している。
こうした取り組みが評価され今回、農林水産省がはじめて設置した「GAP部門」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。
(画像提供:穂海農耕)
穂海農耕が経営する田んぼは、現在150ヘクタールで、年々増えている。そのほとんどがいわゆる中食向けの業務用米だ。今年度はコメを800万トン収穫し、大手牛丼チェーン店の「吉野家」や東京の寿司チェーン店など、飲食店を中心に出荷してきた。
12日、代表取締役の丸田洋さんらが上越市役所を訪れ、村山市長に受賞を報告した。
村山市長は、農業はサラリーマンのように会社に勤めながら働く、産業のひとつとしてとらえることができると話し「農業のむずかしさを克服しながら地域のリーダーとしてがんばってください」と激励した。
丸田さんは「今後も業務用米を中心に推し進める。地域の農地を任せてもらえるよう計画に基づいた管理をしたい」と話している。
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