2017年12月10日 18:56更新
プロ野球の元読売ジャイアンツで「代走のスペシャリスト」と呼ばれた、鈴木尚広さんによる少年野球教室が10日上越市木田のバッティングドーム ホワイトウェーブで開かれ、子どもたちが盗塁の技術を学んだ。
この野球教室はホワイトウェーブで週に2回、元プロ野球選手によるアカデミーを開いている「アウトフィールド」の主催で開かれた。講師は元ジャイアンツで去年引退した鈴木尚広さん(39)。鈴木さんは現役時代、代走での盗塁数が132とNPB日本記録を持ち、「代走のスペシャリスト」と呼ばれた。会場には上越市内をはじめ糸魚川市や新潟市から小中学生116人が集まり、ボールは一切使わず、鈴木さんから走塁のテクニックを集中的に学んだ。
鈴木さんは姿勢が良くなれば、全てのパフォーマンスが良くなると説明し、股関節などをやわらかく使うトレーニングを伝授。さらに次の塁を目指す「リードオフ」の時の体の重心の置き方や走りだす時の体の向きなど現役時代に培った専門的な技術をこどもたちに伝えた。
鈴木さんのリードの長さを間近で見たこどもたちは「ものすごく距離がながくて動きだしがすごく早い。走塁はただ走るだけではなく、色々なことを考えてやらなければいけない。もっと盗塁を増やして試合で生かしていきたい。」と話していた。
指導を終えた鈴木さんは「僕は代走がメインだったので、僕のような選手は出てほしくないのは当然あるが、野球は『打って・投げて・走って』の3拍子揃ったレギュラーの選手が一番憧れのところ。子どもたちにはまずそこを目指してほしいし、それ以外でも自分の徹底した魅力があれば生きていけるという世界でもある。魅力に気づいてもらってとにかく野球が純粋に好きになってほしいし、うまくなるため努力をしてほしい。」と将来のプロ選手が出ることに期待を込めていた。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.