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謙信公ゆかりの太刀購入へ 市民団体設立

2016年09月06日 18:35更新

160906_刀募金団体設立
上越ゆかりの戦国武将、上杉謙信と景勝が愛用した太刀で、上越市が3億2,000万円で購入することを検討している国宝の「無銘一文字(むめいいちもんじ)」。購入にむけて募金を呼びかける市民団体が9月6日に設立された。

「無銘一文字」は太刀の表面の模様が山鳥の羽毛に似ていることから「山鳥毛(さんちょうもう)」とも呼ばれている。上越市によると製作時期は鎌倉時代中期とみられ、現在の岡山県で刀を製作していた集団 福岡一文字派(ふくおかいちもんじは)が手掛けた最高傑作と呼ばれている。長さは79cmで、昭和27年に国宝に指定された。

現在、太刀は岡山県立博物館に預けられている。所有者から「太刀を謙信の故郷へ 戻したい」と話しがあり、上越市は太刀を3億2,000万円で購入することに。購入に向けて市は寄付を募ることにしており、春日山城跡の保存などに取り組む協議会や、観光関係者など合わせて15の団体が市民団体「国宝謙信公 太刀収集市民会議」を設立した。

市民団体では今月下旬から公共施設のほか企業や団体の事務所に募金箱を設置する。また10月から市内各地をはじめ越後・謙信SAKEまつりなどのイベント会場でも募金を呼びかける予定。上越市は募金を通して太刀を「市民の宝」として迎えたいと考えている。

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