2023年06月30日 07:00更新
ATMの前で携帯電話をかけようとしていた高齢者に声をかけ、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、29日(木)に上越市の大島郵便局の局長 滝澤豊さんに上越警察署から感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは、上越市大島区にある大島郵便局の局長、滝澤豊さんです。上越警察署によりますと、5月18日、上越市に住む70代の女性が大島郵便局を訪れ、ATMの前で携帯電話をかけようとしていました。滝澤さんはその様子を店内の防犯カメラで確認して詐欺だと疑い、女性に「どうしましたか」と直接声をかけました。
女性の携帯電話にはこの日、大手通信会社の職員を装う人物から「未納料金をきょう中に振り込んでください」という内容のメールが届きました。女性はそこに記載されていた電話番号に電話をかけ、相手からATMの前に着いたら再び電話をかけるよう指示されます。女性は指示通り、ATMに移動したあと携帯電話から電話をかけようとしていました。滝澤さんは事情を聞いたうえで、職員を通じて警察に連絡し、被害を未然に防ぎました。
大島郵便局 滝澤豊さん
「振り込め詐欺から未然に防止することができてよかった。ふだんから何か変わった様子はないか、世間話を通して常々意識して対応している」
上越警察署によりますと、今年1月から先月までに管内で発生した特殊詐欺被害の件数は14件と、県内で最も多くなっています。また、被害総額は1293万円と去年の同じ時期と比べ3倍ほどに増えています。また28日、今回の手口のように上越市の60代女性が携帯電話で話しながらATMを操作し、他人の口座に98万円を振り込んでだまし取られる被害がありました。
上越警察署 久須美 賀通さん
「(最近)オレオレ詐欺の被害が上越署管内でも発生。(相手は)焦らせる電話の対応をしてくる。お金に関わる電話が来たら家族や警察に相談してほしい」
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.