2016年11月18日 17:54更新
高齢者が運転する車の交通事故が全国で相次ぐ中、上越市でも18日に交通事故が発生した。上越市桐原の市道で普通車と軽自動車が衝突し、軽自動車を運転していた上越市在住の60代女性が頭に軽いけがをした。普通車を運転していた86歳の男は、女性を救助せず現場を立ち去ったため、警察では過失運転致傷とひき逃げの容疑で男を逮捕した。
事故現場は上越市立戸野目小学校から約2㎞離れた上越市桐原の市道。軽自動車が横転し、フロントガラスにはひびが入っていた。上越警察署によると18日、午前10時過ぎ、信号機のない交差点付近で、普通車と軽自動車が衝突。この事故で軽自動車が横転し、運転していた上越市在住60代の女性が頭に軽いけがをした。
普通車を運転していたのは上越市在住86歳の男の僧侶で、女性を救助せず現場を立ち去ったということ。警察は現場に残されたナンバープレートから男を特定し、過失運転致傷とひき逃げの容疑で逮捕した。警察の調べに対し、男は事故を起こしたことや現場から立ち去ったことを認めていると言うこと。警察では男が認知症なのかどうか調べを進めている。
高齢者が運転する車の交通事故が全国で相次ぐ中、上越市ではどのくらいの事故が起きているのか・・・。
上越警察署によると、今年管内で先月までに発生した人身事故は270件。このうち65歳以上の高齢者が関係する事故は88件。去年の同じ時期と比べて約4割減っている。88件のうち高齢者が車を運転して人身事故を起こした件数は53件で、6割を占めている。いずれの高齢者も認知症ではなかったということ。
一方で高齢者が関係する事故で亡くなった人の数は4人で、前年より1人増加。このうち3人は車の運転中にハンドルやブレーキの操作を誤まり亡くなった。また高齢者が運転する車の事故で、最も多い原因は左右の安全確認の不十分だということ。
警察では、「雪のシーズンは、特に注意が必要。交差点などでは前もって速度を落とすこと。車間距離をとって、急ブレーキをかけなくてもよい運転を心がけ、事故防止に努めてほしい」と話していた。