2021年04月28日 17:54更新
重度の障がいがある子どもを対象とした放課後デイサービス「Sora」が5月1日、上越市寺町2丁目の福祉交流プラザ内に開設されます。呼吸器を装着した医療ケア児にも対応できる、上越市では初めての施設になります。
放課後デイサービス「Sora」は、福祉交流プラザの1階に開設されます。重度の障がいがある0歳から18歳を対象に看護師、理学療法士、保育士、児童指導員などの専門スタッフが対応します。特に看護師がいることで、常時呼吸器を装着した医療ケア児への対応ができる、市内では初めての施設になります。
施設を運営するのは、今年1月に設立された「NPO法人ギフテッド」です。寺尾明美理事長は「Sora(空)はボーダレスなイメージ。障がいを飛び越えた空間を作りたいという思いで開設した」と施設に込めた思いを話しました。
ギフテッドによりますと、現在市内の18歳以下の重度心身障がい児は36人で、そのうち6人が呼吸器を装着しているということです。これまでのところ、呼吸器を装着している4人をふくむ10人が「Sora」に通所する予定です。
保育士のスタッフは「来る子どもによって特性やケアが異なる。きちんと理解して、子どもたちの笑顔を増やしたい」、児童指導員のスタッフは「子どもたちがこれまで経験できなかったことをしたり、一緒に楽しい時間を作りたい」と話していました。
「Sora」での受け入れは、障がいの程度をみながら児童の通所日数を調整します。また、学校や自宅への送迎もするので、保護者の負担を軽くできるということです。
寺尾さんは「これまでは、学校に通っていても放課後や夏休みに過ごす場所なかった。ここは学校でも病院でもなく『家庭』というコンセプト。安心して過ごせるあたたかい場所にしたい」と話していました。
放課後デイサービス「Sora」は、5月1日から開設します。平日は放課後から午後5時まで、土曜・祝日は午前10時から午後4時までです。このほか、夏休みなどの長期休暇、さらに未就学児の日中活動支援に午前10時から対応します。詳しくはホームページをご覧ください。
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